第六十六回 とある大所帯の一員のミニ反省会

【SJ 宿所】



ヒチョル:(PCカチッカチッ)『ほぇー!アンコンさっき終演したとこやのに、もぉ公式FACEBOOKに写真出とる!(驚)』
(ガチャ)
ヒチョル:『おお!お帰りキボマ!』
キボム:『まいど兄さーん。ドラマ撮影始まったからもぉ連日クッタクタやー。(よっこらせっと)ん?何見てるん?』
ヒチョル:『今日でスパショ千秋楽やろ?もう事務所が公式写真出してるねん。さっき終わったとこやのに。最近は仕事が早いよなぁ。』
キボム:『あ、ほんまや。ペンカフェにfancam上がるより早いかもしれへんな。』
ヒチョル:『確かに…。画素数荒いやつは携帯実況でバカスカ上がってるけど、ファンカフェの職人が撮る画素数大きい綺麗なやつは、転送難しいからどうしても翌日以降になってくるよな。
なぁキボマ、そんなfancamと公式スナップには大きな差がある。何か分かるか?』
キボム:『うーん。技術的な差?』
ヒチョル:『いや。最近のデジカメは高性能でほんまに優秀やから、付いてる機能を使いこなせれば大した職人技を必要とせえへん。ある程度は誰でも上手く撮れる。ただ、撮り手の感性が問われるわけよ。』
キボム:『ペンの感性?』
ヒチョル:『そう。つまりはな、フェティズムや!』
キボム:『…は?』
ヒチョル:『事務所が雇ったカメラマンいうのは宣伝媒体用の写真撮るんやから、どうしてもカッコエエ、グループイメージを重視した芸術的な写真を撮るねん。』
キボム:『ああ、せやろな。特にうちの事務所は奇抜なビジュアル写真を先に公開して、あっと驚かせてカムバックするちゅうのがここ数年の定番戦略やしな。"I AM"のポスターも、実物以上にカッコエエスナップ写真一杯使ってたもんな。』
ヒチョル:『やろ?ちなみに"I AM"に俺のスナップ写真が無いのは、唯一写真が俺様の良さを越えられなかったからや。』
キボム:『…兵役中やからちゃうの?』
ヒチョル:『(マジレスしやがってチッ!)せやけどfancamいうのは、ペンが撮りよる。日夜俺達を妄想の中で膨らませまくってる奴等がついに出逢うた実物の俺達…つまりは獲物にカメラの銃砲を向けて、計算し尽くしたシャッターチャッンスに一撃必中する覚悟で狙うて撮るわけよ。』
キボム:『その説明だけ切り取ったら戦場カメラマンみたいやん。』
ヒチョル:『確かに似とるな。ライブしとって客席でカメラ向けとる髭面ベレー帽チョッキ付きのオッサンなんか見つけもうたら、そらテンション奈落落ちやけどな。踊る気にもならん。』
キボム:『いつもより更にな。(笑)』
ヒチョル:『(こいつ天然か?それとも段々マンネみたいに毒舌になってきてんのか?)…じゃなくてやな、そういう写真はもっとこう、標的に対する思い入れが違うわけよ。』
キボム:『…イマイチよぉ分からんけど。』
ヒチョル:『まぁ男にもあるけども、ほら、"アイツのウナジがええな"とか、"あの子の太股が理想"とかあるやろ。』
キボム:『あるある。もっとある。』
ヒチョル:『女性読者もおられるからまぁ例えは控えめにな。でそういう目線で、ペンは俺らを撮るんよ。例えば。。』(PCカチカチ)

キボム:『これのどこがフェチ?』
ヒチョル:『前髪やて。シウォン最近オールバック定番やったろ?特にイルボンえるぷは前髪がお好きなんや。』
キボム:『タテガミやなしにか…なるほど。他は?』

キボム:『イェソン?』
ヒチョル:『ぜや。今やイルボンで絶大な人気を得た"兄さん"や。この写真はこの"喉仏と顎筋"がポイントなんやって。切れ長な目もペンは好物や。』
キボム:『作者が今イェソンに御執心やから、フォルダに画像いっぱいあるんやな。』
ヒチョル:『そうや。作者は特にこういう顎と首筋が好みやから、もぉこういう画像見れただけでヘブンリーらしい。』(カチッ)

キボム:『はぁ…これがフェティズムか…。』(俺の方が断然モムチャンやぞ…なんでこれがイルボン人気No.1?イルボン人はよぉ分からん…。)
ヒチョル:『他にもあるで、"指だけ写ってる写真"とか"目閉じてる写真ばっかり寄せ集め"とか。』
キボム:『はぁ…。』
ヒチョル:『まぁここまではライトに出せる範囲や。さっき作者のフォルダの中さっき見たら、…凄かったぞ。Twitterでもちょっと検索したら、それはもう目眩く世界でやなこれが…』
キボム:『…なんかもうこれ以上見たらいかん気がする俺…。』
ヒチョル:『そうか?結構オモロイけどなぁ(笑)。あー腹減った。何か食いに行こ。』
キボム:『うん。行こう…。』


《深夜》


キボム:『…て言うても気になってしもた…。ええと、作者の画像フォルダにアクセスするには…。(カチャカチャ)お!発見!ハッキングに遭ってる俺らが実はハッキングしてるなんて大スキャンダルやな…。』(クリック)

キボム:『ひぃっつつっっっt!!』(驚愕)

(ガチャ)

シウォン:『…あ、キボムやん。…なんか声がしたから気になって。まだ起きてたんか?』
キボム:『あわあわああわああああしゅぢsh』
シウォン:『お邪魔します。(バタム)今夜も俺寝る場所ないねん。みんなして添い寝断るし。一番にヒョク逃げるし。…なぁ良かったらここで寝ていい?…ん?ネット見てるんか?何?…あっ…。』
キボム:『違っ、ちっ、あっ、これ、これはそ、』
シウォン:『キボム…。』
キボム:『こここぉこれはそのあの、ふふふふふぇてぃず、あ!違う俺のフェチとかじゃなくて!ぉあwう!触るなおぃ!お!おまっあ!あわ!うわぁーーーーー!!!!!


(次の日、キボムが撮影現場に死んだ顔で現れたのは事務所が捻り潰した事実である)

※シウォンはたしかまだ宿舎に住んでいたと思われる。
※シウォンは誰かに抱きついて眠るのが大好きなので、メンバー全員から全力で添い寝を断られている。
※ちゅうか、彼らの後輩グループのEXOの一部メンバーも、宿舎のベットが足りずに添い寝をしている。男子が、添い寝を…日本では少し考えにくいが、向こうはとにかく同性でも、愛情抜きにしても距離感が近い。