第九十八回 ミュージカル『光化門恋歌』大阪新歌舞伎座公演(千秋楽・夜公演)

新年のご挨拶は、このあとに…。

ご無礼お許しを…。
なんしか書けてなかったので。
順に書かせていただきます。

昨年、兼ねてから公演の噂があったユノジカル大阪公演が決定し、SM直通のお仕事だった事もあってか、ここまで売れると思ってなかったのか、チケッティングが複雑極まりなく情報薄い状況でオープンしました。
Twitter先行、TSUTAYA先行、歌舞伎座の販売、見切れ販売等々…。
かつ直前に新聞やテレビで広告が出るまで情報がほぼ無いというゲリラ戦。

約一ヶ月程度の昼夜二回ずつの公演期間中、ユノの出演は二日間。
つまり計4公演。
確かチケットは第10希望まで申し込めたんですが、ユノ出演回だけは、一ログインに一公演のみの申し込み。つまり、4つ抽選申し込みしようとすると4ログイン必要というスマホぶん投げたくなるややこしさでした。

それでも夫まで動員しなんとか最大の8口抽選申し込むも全て落選。TSUTAYA先行もストレート落選…。

全てを諦めていた最中、私の妄想小説の読者の方から天の恵みの声が…。

『急遽余ったチケット要りませんか?』

Amazing!!!

ということで、わたくし、オークション市場価格20万超えしていた幸運の片道切符をジャスト定価でお譲り戴き、ユノジカルに行って参りました。






大阪新歌舞伎座さんは最近新築したオサレビルの上階にありまして、仕事終わりのわたくしはまず腹ごしらえとお色直し…と思いました。ここはユノに会うんだしということで、お化粧室並ぶ方ドン引きの本気メイク直しを鏡占領して行いすっかり時間も無くなってしまい、駆け込んだカフェでシラス丼を掻き込むというヲチになりました。せっかくのメイクでシラスを歯につけるという失態…。

いよいよ開演。実は人生初ミュージカルで、何が待っているのかドキドキだった訳ですが、舞台装置や立体的な演出、字幕システムも含めて物凄く面白いものでした。

==ミュージカル劇中の画像はこちら==

お話をザックリかいつまみます。
間違えていてもご容赦を。

作曲家である主人公の現代のお話と、作曲者のかつて若かりし頃のお話の同時進行。
若かりし当時は、学生運動の時代。

教保文庫にお勤めで歌の上手なヒロインを見初めたユノは、彼女に歌を書きます。
二人は音楽を通じて接近していきますが、奥手で慎重なユノは想いを告げられず、ユノの友人が先に彼女の心を射止めます。
それでも彼女に歌を送り続け、彼女は歌手として華々しくデビューします。
しかし彼女のデビューと同じくして、ユノの友人である彼が学生運動で投獄されます。彼は獄中生活の後そのまま兵役へ。やがて時は流れ、彼女が当時身ごもっていた子供と彼女を見守るユノに彼の帰還の知らせが…。

彼の元へ帰っていく彼女を引き留めもできず終わったユノ。
そして彼女は数年後亡くなります。

現代、作曲家が作曲を教える愛弟子は、実は彼女の子供だった。
当時の仲間達が企画した、あの頃の歌を披露する公演に、作曲家は来れませんでした。
余命僅かな病に侵されていたから。


劇中、コミカルなダンスでわざと間違え余りの可愛らしさに会場を絶叫させたユノ。

喜怒哀楽がそれほど大きい役ではないけれど、主人公の内に秘めた思いを丁寧に演じていました。

心配だった歌の調子ですが、彼はいつもわたくしの心配のはるか上を行く素晴らしいものを見せてくれます。
後半やや苦しそうでしたが、前半の声ののびっぷりに鳥肌が立ちました。

ユノはミュージカルで確実に歌の上達を手に入れました。演技する面白さにも気づいたんじゃないかと思います。


==わたくし号泣のラストシーン==

真面目さ故か、いささかコミカル過ぎた場面もありましたが、この最後の人生の追想シーンでわたくしは号泣しました。さっき描いたアイラインが消えて黒い涙になるほどに。

そしてカーテンコール。

なんと、一度幕が降り、二度目のカーテンコールが始まったとき…ユノは歌い始めました!!!

そう、まさかの観客席総立ち、一曲だけ一緒に合唱ライブです!!!

まさかの、号泣と歓声の絶叫とが入り交じる、お腹一杯な舞台でした。

毎度ユノに出会う度ユノペンで良かったと思いますが、今回もやられました。

そういう男なんですよねユノは。
という、主観しかないレポでした。