第三十五回 大人の時代へ。

2012年韓国芸能界、早くも色んなグループの情報が飛び交っております。

カマキリの子供の如く大量にデビューしてくる新人ドルもそうですし、SE7ENとJYP師匠による事務所の垣根を越えたユニットなんかも予定されてますね。
ここ数年でヒットを出して地位を築いた人気グループ達もカムバックを控えています。
東方神起なんか、再集結の噂が何故か新メンバー加入の噂に変わってたり、騒がしいことになってます。

が!!!

それどころじゃなーい!!

伝説の『神話(シンファ)』が帰ってくるのです!!

彼らはメンバー全員が出資した「神話カンパニー」を通じて、カムバックに向けたティーザーを公開、オフィシャルHPとTwitterアカウントも公開しました。

Shinhwa opens official Twitter account | allkpop


そんなシンファことシナですが、
3月24日にカムバック、コンサートも予定しているそうです。

それに先立って、ペンクラブ「チャンジョ」は街頭にこんなバナーを出ました。

Shinhwa promises to comeback through banners posted all over Seoul | allkpop

『私達も、約束を守ります。』

彼らのペンにしか心境は分かりませんが、メンバーとペン達には、かれこれ14年もの時間が流れてきたのです。

彼れが兵役に入っていくため、グループ活動を休止した時、彼らはペンに約束しました。僕たちは死ぬまで一緒。僕たちは必ず帰ってくる。

そもそもシナは、90年代後半にデビューしたグループで、彼ら言わば、H.O.Tやソテジワアイドゥルと並んで、アイドルブームの火付け役と言ってもいいと思うのです。
まだ、一部のおっちゃん達以外の多くの日本人にとって韓国が未開の地であった時代において、日本で流れた彼らのライブ映像や楽曲は鮮烈な印象を与えました。その当時、アイドルを全く知らなかったわたくしも、シナっていうすごいパフォーマンスグループがいるらしい、シナが韓国芸能界を席巻しているらしい、ていうニュース程度は聞いていました。

それから数年後、日韓の間には韓流ブームやK-POPブームが訪れる訳ですが、その間、実はシナには激動の時期があったのです。

彼ら実はSMEの出身。カンタ兄さんのいたH.O.Tや、S.E.Sの後輩なんです。
しかし、彼らは人気絶頂の時期、SMEからこんな提示を受けます。
「一部メンバーを外して再編成する。」
Kドルには頻繁にあるメンバー再編成の話だったのですが、彼らはこれを拒否しました。そして、彼らは全員揃って独立し、再スタートを切ったのです。
「俺達6人は、死ぬまで一緒だ。」
当時のSMEは今ほどの影響力を持っていなかったとはいえ、彼らの行く手は前途多難でした。小さな事務所からの再スタート、日本進出。今ほどとは言わなくても、SMEへ楯突いた事が仕事に影響しなかった訳ではありません。これまでと違って全てが手探り。でも彼らとペンはそれでもシナを守り続けました。

そして時が流れ、個人活動も充実してきた頃、兵役がやってきます。そこで、グループ活動を一旦休止したのです。また必ず戻るという約束をして。

今年、最後の兵役が終わり、メンバーが全員揃います。そして、いよいよ復活するのです。

日本では、大人のアイドルなんて普通の事でしょう。しかしアイドルが若造扱いされている韓国で、兵役後の男子アイドルグループの再始動は快挙なのです。

今の若いアイドル達が、今後成熟してもグループを続けていくという可能性を作ってくれる、それがシナなのです。

大人のアイドルにしかできないパフォーマンスを期待します。