第三十六回 怪しいショッピングモール

【自身が経営するネカフェ奥の事務所】

シンドン:(カチャカチャ)「おーこれやこれ。こういうのを待ってたんやー。ぐへへへ…。取りあえず、100本、お買い上げー♪」(クリッククリック)

ウニョク:(コンコン、ガチャ)「まいどー。遅うまで店番お疲れちゃんー。」
シンドン:「うぉ!なんやお前か…。びっくりするやんけー。せめてノックしたら、返事するまで待てよー!」
ウニョク:「(無視)ほいこれ、差し入れのチキンやで。いつものノンフライ胸肉ばっかりや。…っん?何見てるんや?」
シンドン:「ああこれか?まぁ座れや相棒。ここへ来たからには一蓮托生。自分も片棒担げよ…。(ニヤリ)」
ウニョク:「儲かる話?自分はこのネカフェとネットショップが大繁盛やし、トゥギらはオカンのカフェが軌道に乗ったし、キュヒョンのオトンは俺らが制圧した台湾にビジネス進出やし、サイドビジネス大流行りやからな。俺も何かせんととは思っててん。
シンドン:「やろ?これはええどー!絶対売れる!俺には見える!」
ウニョク:「せやけど俺ダンスマシーンやし。宝石王子やし。イメージがなぁ。ヲタっぽいネット商売とかは向かへんぞ。」
シンドン:「(ほんまこいつだけは自分大好きなやっちゃなぁ…)まー聞けて。実は今、一本5000ウォンのええ商品を100本程仕入れたんや。それを今度イルボン行ったとき売るねん。」
ウニョク:「なんぼで?」
シンドン:「一本5000円♪」
ウニョク:「ボッタクリやな。今時ウォンのレート位、小学生でも知っとるぞ。でこれ、一体何を仕入れてん?」
シンドン:「『ソ●ョ●●総集編DVD〜ポッポから何から何までここだけの秘蔵映像一挙公開〜』や!!」
ウニョク:「(…こいつ賢いんかアホなんか時々わからへん…)それ本物か?第一そんな怪しい上にしょーもないモン売れるんか?」
シンドン:「自分、シンオオクボ行ったことないやろ。あそこすごいぞ。ウリナラのありとあらゆるテレビ番組をダビングしたDVDが法外な値段で売られてるんや。年末特番なんか、一本4、5000円やぞ。」
ウニョク:「マジか!?それ買うの?イルボン人どこにそんな大金持ってんねん。」
シンドン:「でや、今回俺は、イルボン奥さまやなしに、今ソシに飢えとるイルボンの男共をターゲットにしよかと考えた。」
ウニョク:「ソシ、去年あんだけイルボンツアーして、お笑い芸人から女子中高生まで骨抜きにしたのに、今年に入った途端、アジアをほかして欧米へ旅立ったからなぁ。」
シンドン:「やろ?日本中が今ソシに飢えとる。そこでや。これ売って、一儲けしよかなと思う次第なんですわ。」
ウニョク:「ええけど、これ確かな品物か?」
シンドン:「クレジットカードで入金してもうたし、来るまでなんとも分からんけど。」
ウニョク:「大丈夫かいな…。ええと出品者は、お、『河南の業界通J●O』てやつや。」
シンドン:「まぁfancamか何かの繋ぎ合わせやろ。ケンチャナケンチャナ♪一緒にこのバッグも買うたから、両手空いて便利やでー♪」

ウニョク:「いやそのバッグ、絶対税関で止められるかと…。(呆)」