第107回 「私の彼はトム・ヤム君」遂に公開
[FANCAM] 130405 EunHyuk's riding a cyclo in Hue, Vietnam - YouTube
子供:「あ!!おにーちゃん!!」
渋滞する車列の向こうからトゥクトゥクに揺られて青年は帰ってきた。
「久しぶりだなぁ!!また背伸びたか?」
子供:「おにーちゃん!!お山行ってたの?ねぇまたお猿のお話聞かせて?」
「よし!じゃあそこの屋台でバナナ買って食べながら話そう。」
子供:「わーい!おにーちゃん大好き!」
彼の名前はトム・ヤム君。*1
今年28歳になる青年は、森林で猿を守る活動をしながらツアーガイドをしている。
トム・ヤム君:「いいか?猿は友達なんだ。猿は心を開けば心を許してくれるんだ。猿は(以下略」
子供:「ふーん(もぐもぐ)おにーちゃんほんと猿が大好きなんだね!」
トム・ヤム君:「ああ!ワイは猿やプロゴルファー猿やっちゅーぐらい好きだよ!」
子供:「ふーん(もぐもぐ)」
趣味はダンスとラップ。
最近は作曲も手掛ける器用な青年だった。
子供:「あ!あそこにビキニでアイスクリーム食べてるおねーちゃんがいる!」*2
トム・ヤム君:「え?え?どこ?ど?」
子供:「うっそー!おにーちゃん動揺しすぎー!(キャッキャ)」
トム・ヤム君:「こらー!大人をからかうな!」
ただ色恋となると不器用な。
彼の噂は遠く離れた日本にまで広がり、
彼はかの有名な『情熱大陸』に出演した。
子供:「おにーちゃんすごい!!今度日本へ行くの?」
トム・ヤム君:「うん!僕のダンスシーンを見た日本人のヨシモトっていう芸能事務所の社長が是非日本でデビューしないかって!」
子供:「うう…でも帰ってきてね?おにーちゃん僕の事も山の猿たちの事も忘れないで…(ぐっすん)」
トム・ヤム君:「分かってる…大丈夫。ちゃんとお金稼いだら帰ってくるよ!」
子供:「ほんと!?約束だよ!?」
トム・ヤム君:「ああ!そしたらバナナいっぱい食べような…!」
こうしてトム・ヤム君は日本へやってきた。
慣れない日本での暮らし。
猿のいる森林とはうってかわってコンクリートのジャングル。
飼われているペット達もストレスを抱えていた。
トム・ヤム君:「痛いっ!」
事務所帰りに立ち寄った公園で犬に手を噛まれた。
トム・ヤム君:「うわああ。血が…破傷風になっちゃう…。」
トム・ヤム君:「病院行かなきゃ…あ!あった!へぇ…日本は犬に噛まれる人が多いんだ。看板に犬の絵が書いてある。よし。早くあそこで診てもらおう。」
(ガチャ)
「こんにちわー。どうされましたかー?」
受付の女性。
太陽の様な笑顔で迎える彼女はまるで故郷の姉を思い出させた。
長い髪。タピオカみたいな瞳。
トム・ヤム君:「ええfsjしぇあんれはじゃ/////。」
彼は分かりやすく彼女に一目惚れした。
女性:「あの…ケガした(犬)のはどこ…。」
トム・ヤム君:「(優しい…)えっとあの…噛まれて…///」
女性:「ええ!(犬同士の喧嘩ね…)えっと今、医師が席を外してて…良かったら私が聞きますから、(ワンちゃん)どこです?外ですか?」
トム・ヤム君:「(ええ!日本人はいきなりそのあの外へ
出掛けるとかもうあのその)いや…//まだ痛くてズキズキしてて…。とてもそれどころじゃ…。」
女性:「(連れてこれない程の重症か…)分かりました!すぐ先生を呼びますので(ワンちゃん)お名前を…。」
トム・ヤム君:「(ドキドキドキドキドキドキ)トム・ヤム…トム・ヤム君と呼んで下さい。////(言っちゃった!!言っちゃったよ!!)」
女性:「……………は?」
これが彼女との甘酸っぱい運命の出会いだった。
トム・ヤム君:「だっていきなり名前を聞くから…。」
女性:「そりゃ動物病院に来るけが人なんていないもん。」
動物病院でトリマーとして勤める彼女とトム・ヤム君は急速に親密な関係になっていった。
130324 SS5 할렘 (Eunhyuk focus) - YouTube
その後華々しくデビューし
トム・ヤム君はすっかりバラエティ番組でお茶の間を席巻した。
けれどやがて、故郷に残した家族と猿の事を思い出し、故郷へ帰る決心をした。
トム・ヤム君:「僕と一緒に…来てくれないか…猿たちが待っているから…僕は…僕は自然をまもらなきゃ…ね、トリマーって猿の毛も刈ったりできr
女性:「出来ないそれ出来ないから。」*3
こうしてトム・ヤム君の淡い恋は終わった…。
ヒチョル:「どない?今度のペンピク新作。なかなかええやろ?これ細切れにして朗読したら、しばらくソンドンカペしのげるな。」
作者:「お見舞い君といいこれといい…自分復帰したらヒョクペンにいびられるで(呆)」
原案提供:M様♡(骨の髄までヒョクペン)
written by iHatenaSync